セコンドの役割

Twitterを見ていたらある有名ライターへの質問箱に先日のクインテットにおける自分のセコンドでの発言、具体的に言うとタップしない相手選手に対した選手への折れ発言が野次であり罰はないのかという質問が書かれていました。

まあ、たしかに聞いていて感じのいいもんじゃないのはわかります。
たしかにね。
けど今回の場合、クインテットのような一本極めないと勝てないルールで、身体が柔らかい女子選手、さらには団体戦という負けが自分だけの責任にならない試合では特にタップしない、というかタップできない選手にはどうしたらいいのか?という問題が生じます。
タップしないんだからタップするまで極めればいいんだけどそれが出来ない選手だっています。
逆に試合だから仕方ないと割り切って極めきる選手もいます。
それら選手に任せてセコンドは見てればいいのか?
自分はそうは思いません。
セコンドの仕事について自分の考えです。
この場合、折れという指示は自分の選手に対してはセコンドの指示が出ているんだから相手が怪我をしてもそれはセコンドの責任だよ的なメッセージになります。
と同時に、タップしない相手選手に対してもうちの選手は折る気で行くから早くタップしてねというメッセージにもなるわけです。
問題のシーンはたぶん初戦の第1試合だと思う。
相手は4人抜き経験者の女子中学生。
彼女の性格とか話したこともないけど絶対タップしないと思ってました。
実際タップしなかったわけですが、ルール的にも見込み一本がないプロのルールで、しかも相手が中学生ときたら躊躇する場合もあるでしょう。
そういう意味でこの 折れ という指示が深い意味を持つことになるわけです。
ちなみにうちのチームには初戦は極められそうな体勢になったらタップは早めにしてください指示を出していました。
初戦で無理して我慢し怪我してしまったらチームが勝ったとしても決勝はどうするつもりなんでしょうか?
例えエースの湯浅選手が取られかかってもチームメイトを信頼してすぐにタップしてもらうようにお願いしていました。
クインテットのようなルールの場合は早めのタップを心がけていかないと結果チームに迷惑をかけることになります。
余談ですが初戦大将の越後さんがタップは早めにします!と宣言したときにはさすがにツッコミました。
大将がタップしたらそこで試合終了ですから。
セコンドの仕事。
僕が思うにセコンドの役割とは足を持ってとか〇〇をしろとか言ういわゆる技を指示するのではなく、選手が何を考え、何をしたいのか?相手選手は何を考え、何をやろうとしているのか?その辺を第三者目線で読み指示を出すことで自分の選手がやりやすい環境を作っていくことだと思います。
選手の心が折れそうな時に声をかけることで支える最後の砦。
セコンドは声を出すことしかできないけど一緒に戦っているんだという意志を示すことで選手を勇気づける役割。
時にはタオル投入やらタップしていいよという指示、撤退命令を出すこともある。
選手を無事に戻らせることも仕事。
そう思っています。
だから逆に言えば自分の選手がタップしない状況で何にも支持しないセコンドの意味がわからない。
折れ じゃなくて相手選手にタップしてと懇願した方がいいのかな? 
関節技じゃなくて打撃ならどう?
タオル投入しないセコンドとどう違うの?
ちなみに野次ですが相手選手のお父様がうちの選手についてテクニックしかない、フィジカルもスタミナもない!と叫んでおられたので選手に代わってフィジカルしかないからフィジカルでも負けるな!と言い返しました。
半分くらい野次ですが半分くらいは意味がある。
聞こえたかはわからないけどああいう選手をイラつかせる相手戦術に対しては言われたら言い返す。これが基本。
こうすることで少しだけ選手のイライラ気分を落ち着かせることがあります。
ちなみに相手が外国の人だったり日本語言ってもわからない場合にはこの手法は使いませんのであしからず。
そんなわけで僕の場合は無駄に汚い言葉を使っているわけではないので。